ナビWSおまけ人員にて。



これらは今回、聴竹居にて私が魅力的だと思った場所の
スケッチの一部です。
ちょっとパースがおかしいところも多々ありますが
目をつむっておいてください。
すみません。

聴竹居の素晴らしいところは
いろいろな文献やネット上でも言われている通り、その
システムでしょう。
80年以上前の住居でここまで仕組みを考えられていたのが
本当に面白い。

それを踏まえた上で私が素敵だと思ったところといえば
光の感じ方です。
縁側のそれも素敵なのですが、日本の昔の住宅は
南の光を取り入れたり、湿度の高い日本の夏をいかにすごすかという
知恵は大なり小なり工夫されてきました。
ただ、この住宅の光が特別だというのではなく
この住宅の光はとても素敵だと思ったのです。
現代とは違う、でも便利なシステムキッチンや
図書室から見える庭の風景という考え方。
縁側まで見える食堂室からの角度、
網代天井や直角にはめられたガラス。
そういった分かりやすいものも多い。
しかしそれだけではなく、玄関前にある斜めに切られた板の傘立て。
モダンな窓枠。
縁側の下部にはめられたすりガラスで透ける格子。
デザインとしてとても小洒落ている。

自分の感動したことをふまえて
私の空間を作る上でのテーマは

「美しい光」
です。
光を語りだすと延々書き連ねてしまいそうなので
短く書くとしたら
美しいもの、美しい空間を作るために必須なもの
それが光だからです。
大きく、ざっくり、出たなあとは思うのですが
私が最終課題に向けて考えることも
日々空間に魅力的だと感じる要素も
光ありきだからです。
光が人間の感情を左右させる力が
物理的にも科学的にもあるからです。

これをデザインとして成り立たせるには
もっともっと勉強しなければならないなぁと
実感しています。

06キムラ


⇒teacher
「光」・・・難しいところに挑戦してきたねー^^!
“光を扱えたら一人前”と言われる程
設計者にとっては最も難しいカテゴリーと言っても過言ではないかもしれません。
文面からすると“照明の光”というよりは“太陽光”を念頭に置いてるんだよね?

“光”は、誰しもが一度や二度は魅了された経験があるものです。
天候や季節により様々に変化する光は、まさに「一期一会」と言ってもよい程
全く同じ光が注ぐことはあり得ません。
それが、余計に魅了される要因なのかもしれません。
無論、照明の光にも魅力的な効果はあるけども
やはり太陽光とは全く次元が異なるように思われます。


光、そして影・・・。
互いに対の関係でもあるこの二つの存在は、時の流れによる可変性により
3次元の空間に時間軸という4次元目の要素を与え
まるで生命体のように変化をさせる事が出来る
唯一のモノと言えるかもしれません。

構成空間の最終課題、楽しみだなぁ〜^^!!