ナビWS 空間創造宣言

こんばんは、IN 森田です。遅くなってしまいすみません。


今回、聴竹居を見学させていただいて、改めて思ったことが一つ。
“ 住居とは、人のために作られて初めて意味を持つ “ ということです。
当たり前のことなのかもしれませんが、聴竹居のひとつひとつの思いやり、気遣いがとても深いと感じました。

聴竹居は藤井厚二さんがいろんな試行錯誤の中で5回もつくりなおされた建築で。その分の工夫と気持ちが入っている訳で。一緒に住む家族のことを思ってつくりはったんやなぁ ということがすごく伝わってきました。

例えばキッチン一つにしたって、昔は男の人がキッチンに立つということはほとんどなかったのではないかと思います。しかし、料理をする人が思う存分料理ができるようにや、食器の受け渡しなど、おもしろいところが工夫されているなと思いました。相手の気持ちに立って空間を見るということが徹底されていたように思いました。

私はいちばん、子供部屋が気に入りました。勉強しながら窓からの景色を楽しめて、なおかつ、親と一緒に勉強できるような、現代ではあまり見ない形式に驚きました。

昔ながらの日本の雰囲気が存分に出ていて、これを生かしつつの新しい空間はどんな空間になるのでしょうか。日々、新しいことが増えていく中で忘れてはならない日本の雰囲気だとか、昔からある日本人の知恵だとか、もっと勉強しなくてはと思いました。


長くなりましたが、私の空間宣言として、
「 とことん相手になりきる 」 「 誰もが安心できる空間づくりの手助けを 」 です。

相手になりきるとは、まさに言葉通りの意味で、誰よりも相手の気持ちに立って空間を提案していけたらなと思います。
空間づくりの手助けは、その “ 空間 ” をつくるのは私たちですが、“ 完成 ” させるのはそこに住む人たちだと思うからです。だから、できる限りのアフターケアを心がけていけたらなと思いました。
聴竹居は藤井さんが自ら住むことのよってそれが叶っているし、思い入れも他の誰よりも強いと思います。
その気持ちをひとつひとつの作品に持つ努力をしていこうと思います。

以上で終わります。


⇒teacher
「“ 空間 ” をつくるのは私たちですが、“ 完成 ” させるのはそこに住む人たちだと思うからです。」
って良い事言うねぇ〜^^!
ヒトあっての空間だからね!
「とことん相手になりきる」ためには
日頃から空間に対する意識を持つ事が必要です。
今居る空間の天井高さを意識してみたり、壁の色を意識してみたり・・・
そうして空間に存在する自分を感じる事で
今後、空間を創り上げる時に相手の立場で空間を感じる(想像する)事が出来るようになるのです。
常に頭の中でシミュレーションをする習慣が大切です!