遅くなってしまいました…。

ディスプレイ専攻の堀山知佳です。

私は聴竹居を見学して、藤井厚二さんの全体から細部にいたるまでこだわりがつまった住宅だと感じました。

部屋ごとに天井の高さが違っていたり、サンルームの天井の編み目状になっていたり、客間の椅子のデザインが当時着物が主流だったため座面を長くして帯がつぶれないようになっていたり…など快適にするための構造+デザインという印象をうけました。


私の空間創造宣言は「こだわりを持つこと」です。


全くこだわりを持っていないわけではない…のですが、絶対こうじゃないとダメ!という強いものがないので、こうした方がいいと言われれば簡単に折れてしまいます。

こだわりを持つには説得力のある理由が必要で、説得力をもたせるためには人とモノの関係をよく観察して、敏感に感じとる力が必要だと思います。
構成空間で先生がおっしゃっていたことがこういうことか!と実感しました。


⇒teacher
「こだわりを持つ」ことは、デザインをする人間には絶対的に必要な要素です。
しかし、その事に現時点から固執する必要はありません。
“簡単に折れてしまいます”との事だけど
それ自体が悪い訳ではなく、思考が不十分な時には「折れる」ことも必要なのです。
たまに「こだわること」と「偏屈になること」を同一に捉える人がいるのですが
こだわる為には、きちんとした思考と明確な意思が必要であり
それを取得していっている段階というのが、今のキミ達の立場なのだから
まずは基礎固めをしていくような気持ちで良いと思います。
段階を経て行くうちに「こだわり」の部分は徐々に徐々に
自分の中で姿を現わしてくるものです。
たくさんの空間に接し、常にその空間に対して様々な思考を巡らせていくように心掛けてごらん。
そのようにする事で、思考の基礎固めは出来てくるから。