構成「立体」 立体グリーティングカード

こんばんは、特Gキムラ(06)です。
前回の立体グリーティングカードを掲載しておきます。

今回のテーマは「母への感謝」で、それを虹を使って表現しました。

虹は、私たちが普段から浴びている太陽光が、空気中の水分によって
目に見える現象です。
いつもそこにあるものが、ふとしたきっかけで
形になって現れるのです。

母に対する感謝の気持ちも、常にあるつもりでも
それを言葉にすることはなかなかなく、素直に言えないものです。
そんな時、このグリーティングカードを送ることで
いつも感じている気持ちを表すためのモチーフとして虹を選びました。


グリーティングカードは、人から人へ、心を繋ぐ架け橋のようなもので、
虹もまた橋に例えられます。
その虹を、円にしたのは、ただ虹の橋を作ったとしても
なんだか子供っぽいような気もしましたし、平面でも表現できるものです。
そして実際、虹を見かける時に、綺麗なアーチ状になっていることは少なく、
太陽光が反応しているのなら、ありがちな橋の形である必要はないと考えました。


そして、何より重要な私が表現したい「気持ち」は
普段受け取っている母からの愛情を
わたしなりに返したい、という思いなので
母から私へ与えてくれた愛情の気持ちを、今度は私から母へ循環していくように
という意味で円を使用しています。



一見すると、まるで惑星のような形ですが
これを畳むと、円の色の重なりが生まれるようにし
虹らしいグラデーションを意識しています。


気持ちを形にするという意味で、漠然とした感謝ではなく
中心の赤い輪が母で、黄色を私自身、緑は兄、青を父親とし
普段はゆらゆら揺れている気持ちの輪も
中心部分だけは固定し、母ありきの家族の絆、
そして皆が母に感謝していますよ、という気持ちを表現しています。


虹をモチーフにしているとはいえ、抽象的な形なので、
構成「立体」を学んでいる訳ではない母(笑)にも
わかり易いデザインを入れようと思い
雨上がりをイメージした空を背景にし
虹の下には水溜りの波紋を描きました。
カードが円形なのは、空や水、人の気持ちを含め
自然物の広がり、こういう気持ちが広がっていって欲しいという
意味で作りました。


どんな家族にもトラブルは付き物で
それがひと段落したよ、
もう雨は上がったから傘はいらないよ、という意味で
傘を下に置いています。


たまに見かけると嬉しくなる虹のように、
たまに開いてみると嬉しくなるグリーティングカードを目指しました。



余談ですが、
私は総合基礎A/B共に吉村先生が担当なのですが
青木先生の立体の授業と総合基礎は、よく思考がかぶります。
今まで立体脳の無かった私ですが、ちょっとずつ立体の楽しさが
感じられるようになってきた気がします。

帰宅の友のお話なども、私が尊敬してやまない井上ひさし氏の
著作などともリンクしたりしていて
色んなところで繋がることがとても楽しいです。

最終課題はまだどうなるかわからない状態で不安もありますが(笑)
今までの結果を生かさねばなぁと思いました。


⇒teacher
>いつもそこにあるものが、ふとしたきっかけで
 形になって現れるのです。・・・


この「母への感謝」と「虹」を繋げる辺りは
さすがキムラさんという感じです。
 

毎度のことながら
広く深く思考を巡らせている様子が造形に表れています!
是非とも、実際にお母さんに差し上げて
造形の意味合いを伝えてあげて下さい!
きっと喜ばれますよ!


キミは十分に立体脳を持っているので
最終課題も楽しみです^^!