1.現段階のまとめ

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1:敷地周辺の調査

 まず、イメージを広げるために敷地を見てきました。
 敷地の印象は、細く長く伸びるアプローチから広がる・角度を活かせそう。
 周辺の印象は、平ら・集合住宅が多い・空が切り取られている。

2:コンセプト

 「誰もが集えるコミュニティの場」「ふれあいの場」となる集会所という主旨から、
 「集いやすいとは?」「身近さとは?」「親しみやすさとは?」に着目しました。
 
 そこから、接すること・共有すること(心理的・物理的に)がひとつ。
 その「場」と接する機会や時間が増えることで、距離感が縮まり、親しみに
 つながるのではと考えました。私自身、毎日の通学路に並ぶ店や、見かける人、
 風景には、知らず知らず親近感を抱いているので・・・
 
 さらに、まちにひらけた集会所とするには、周辺とのつなぎ目に違和感を
 残さないことが重要だと感じました。唐突な建物にならないように。
 (路駐の真っ赤なビートルが妙に印象的だったので・・・)
 
 そこで、「親しみやすさ」をキーワードに、「ひと・まち・集会所のつながり」を
 カタチにしていきます。
 (本当は、使われ方や利用・管理のしやすさなど、集会所そのものをいちから考えたい
 のですが、利用法・各室面積などがほとんど確定している実施コンペという点を踏まえ、
 ひとやまちとどのようにつながっていくのかを重視していきます。そこで、どのような
 存在にするのか、を繰り返し考えています。もちろん、利用・管理のしやすさは運営
 していくために重要なので、動線計画などはきちんとしていきますが・・・)

3:イメージ・アイデア

 現在2案。
 1)窓案・・・ひらく・見える・ともるのキーワードから、
       入れ子になった直方体をずらして、方向によって表情が変わる。
       一方のアプローチからは視線が抜け、また一方からはズレを感じる。
       ズレは、気配やあかり、視線、声、風など様々なものを感じさせる。
       次回、平面・立面とともにスケッチをのせます。

 2)そば案・・細く長く・のびる・添う・つづくのキーワードから、
       敷地までの細く長い道を活かして、添うように横たわる。
       敷地の形状も活かして、中庭を挟んで二股に。
       次回、平面・立面とともにスケッチをのせます。

 とりあえずこの2案を発展させていく方向で考え中。
 実施コンペなので、現実的な計画のなかに、気持ちの良い建築となる工夫を
 していきます。具体的には、照明・採光計画に取り組みたいところです!

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ここから詰めて、今週コンセプト決定〜ラフプラン・スケッチまで持っていきます。

P.S AAスクールと卒展見てきました!
   一目惚れした建築写真?があり、大きな収穫でした!


さささ



コメント〜(teacher)

やはり、実施コンペですから、きちんと現地を見て「空間」を感じる事は重要ですよね!
あの敷地形状は、図面でなく直接現地を見て体感しなければ分からないところもあるでしょうから。

さて・・・なかなかしっかりと考え始めている様子が伺えます。
キーワードを抽出して、自分の思考の整理をしている流れはGoodです!

思考を進めるに当って、確認の意味も込めて意識しておくべき事を補足的に記載しておきまーす!


■配置計画の考え方
990㎡の敷地の中に140〜160㎡程度の建物を建てる訳ですから、多くは外構が占めるのだという事は、まず最初に認識しておきましょう。
これだけ多くの外部空間が生まれる訳ですから、建物(=内部空間)ばかりに気を取られる事なく
「この外部空間を如何に空間的に活用するか?」
「内部空間に如何に影響を与えるか?」・・・
というような点は計画上重要な要素となるでしょう。
そこには、“景観・風景・景色”という外部空間の主体的役割の他、“内・外部一体的利用”等の空間の連続性を意識した活用の仕方もあれば、“光と陰”、“通風”、“視線”等の一見目に見えないようなモノも当然ながら活用対象となるでしょう。
無論、不整形な土地形状なので、単純に敷地面積と床面積の比較では図れないところはありますが、不整形であるが故に、尚の事この敷地の活用が問われるところでしょう。いずれにしても、『この敷地をフルに活用する!』という気持ちが必要です。
それがまずはスタート地点で配置計画のベースとして考慮しておくべき点でしょう。


■周辺環境の考え方
また、この団地の将来的な姿を見据えた上で創造行為を進めていくようにしましょう。
建て替え工事が完了している1期エリアと同様に、2期・3期工事エリアも10階建て程度の高層建築になる事が示されているのですから、近い将来に、このエリアの“まちなみ”は大きく変化する事が確定している訳です。
敷地自体は1期工事エリアと2期エリアの一部しか隣接はしていませんが、“まちなみ”の中に存在する建物であるという事は、頭の片隅に置いておくべき事でしょう。
このような事というのは直接的に計画内容に反映されるものでは無いかもしれません。しかし、建物を計画する時というのは、そのまちが持っている“空気”のようなモノを感じ取る事はとても重要となってきます。その“空気”が近い将来に明らかに変わる以上、その“空気”を想像する事は大切です。


■隣接風景の考え方
西側の2階建てのアパート(?)との関係も少々気になるところです。
写真で判断する限り、敷地に対し南側に被さってくるような位置に建てられているので、「目に付き易い背景」となってしまいそうな気がします。視線の操作等で、あちらの建物との“意識上の切り分け”を模索したいところかと思います。



取り掛かりで、意識すべき点としてはこんなところかな?
ラフプラン、楽しみだー^^!
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AAschool展、良かったでしょー!
いろいろなモノからどんどん刺激を受けていって下さい!