広すぎる空間

去年くらいからやっとカフェイン中毒だと気づいたキムラです。
今日はちょっと閑話休題的に喫茶店の話。


Cafe comme ca梅田です。

なんだろう、この喫茶店に入る度に感じてたことなのですが
何かに似ていると。

広くて薄暗くて、でも手元は明るくて。赤と青と黄色、天井の楕円…

で、やっと思い出した
巨匠の作品。

Iannis Xenakisと喧嘩したっていう
Le CorbusierのCouvent de la Tourette
(Couventの前にleっているのかいつも悩む)

こうして比べると似てないとは思うんだけども、
写真でしか見た事無いのに、いつも思い出すのです。
comme caはだだっ広くて、店員が遠くて
入った瞬間は妙に不安感を覚えるのですが
全部を見渡せる席に着くと、少し落ち着く。とても不思議な空間です。
でも、壁面の丸・三角・四角の窓はどうかと思うな。

そして
隣とのテーブルの距離感って、喫茶店ではとても重要なのですが
ここは、いつも人が少なくて正直よく分からないです。

入り口のコンクリートのところも、一応巨匠の作品を思い出す
ポイントだとは思うのですが、

まあ
やはり似ていないのは似ていないですね。
たぶん、この本をいつも見ているので写真のイメージで
想像しているのだろうな。


comme caに行くと必ず思い出すのが
駅前第一ビルにある、マヅラという喫茶店です。

戦後すぐにできたらしいこの喫茶店司馬遼太郎も通ったようで
高度成長期にタイムスリップできる、この絶対的な雰囲気が
とても好き。
comme caと同じように、異常に広い店内ですが、
装飾の配置と、適度な距離感が圧倒的な雰囲気にいるのに
程よく個人のスペースを確保してくれていて
より落ち着く。


この写真では分からないですが、ど真ん中に円形の大きなソファ席が有って
えらい主張しているのに、至る所にある鏡がさらに異質な空間を演出してくれています。

レトロ近未来宇宙感が色濃いこのお店、
昭和ノスタルジィと純喫茶好きとしては、ここはちょっと異端なのですが
珈琲、250円が素晴らしい。


この二つの店の共通点は広さと、テーブルの脚のガタつきです。
マヅラはしょうがない気もしますが、comme caの価格で
テーブルガタつくのは許しがたい。